新しい映画のスタイルが生まれました

最近あちこちで耳にするようになった「応援上映」という言葉。

ただ黙って映画を観るだけではなく、スクリーンを観ながら物語に登場するキャラクター達を応援するという、一風変わったスタイルの楽しみ方が広まっています。

では、この「応援上映」というスタイルはいつ、どのようにして生まれたのか。

応援上映の醍醐味と共に紐解いていきたいと思います。

 

始まりは制作側の熱い思い

2016年1月、劇場版『KING OF PRISM by PrettyRhythm』という作品が公開されました。

この作品は、アニメ『プリティーリズム・レインボーライブ』のスピンオフ作品として制作されたものです。

『プリティーリズム・レインボーライブ』とは、スケートリンクでショーを披露するプリズムショーに憧れる少女達の成長物語になっています。

シリーズとして3作目である『レインボーライブ』で、初めて男子プリズムショーが描かれたのが大きなきっかけ。

ここで生まれた男子プリズムショーとそのキャラクター達が人気を呼び、制作陣の作品にかける意欲も相まって、彼らを主役とした劇場版が制作されることになりました。

 

応援上映の内容

劇場版『KING OF PRISM by PrettyRhythm』が公開され、既存のアニメファンはもちろんのこと、その反響の大きさから劇場に足を運ぶ人が増え、アニメーション映画としては異例を誇るロングランになりました。

その中で、キャラクター達が喜び、悲しみ、悩み、夢に向かって突き進んでいく姿を自然と応援する声が上がり始めました。

そして、スクリーンを前にして、観客達が盛り上がる様子がニュースで取り上げられたことで話題となり、「応援上映」という名称が付けられるようになりました。

監督によると、元々応援上映を前提に制作されたとのこと。

そこで、映画館でも「通常上映」と「応援上映」とそれぞれ枠を設けるようになりました。

「応援上映」では、「通常上映」と異なる点がいくつかあります。

まず、ペンライトを持ち込んで利用することができます。
キャラクターごとに決まっているカラーに合わせてペンライトの色を変え、彼らが登場したらそれを振って応援するというもの。

そして、上映中にキャラクター達に声援を送ることができます。
プリズムショーのシーンに限らず、彼らの台詞と被らないタイミングで声を出して応援することができます。

つまり、映画の上映中に、ライブビューイングのような感覚でアニメのイベントやライブと同じように振る舞うことができるのです。

 

観る度に進化する応援上映の形

昨年1月に公開された作品が前編とすると、今年6月に公開された『KING OF PRISM-PRIDE the HERO-』は後編にあたる内容になります。

実は公開4日目に観にいったのですが、その時の応援上映が既に半ば完成されていました。

まず、本編上映前の提供会社の紹介の時から声が上がります。
「○○会社、ありがとうございます」と。

もちろん本編が始まると、まるでキャラクター達と会話するように声援が送られます。
「頑張って」「大丈夫だよ」「○○君ならできるよ」といった風に。

そうしてファンとして精一杯応援をして、プリズムショーが披露されると、キャラクター達に「ありがとう」と感謝の気持ちを伝えます。

まるで彼らと一緒に夢に向かって歩んでいるような気持ちにさせてくれる「応援上映」という形は、他の映画作品でも取り入れられるようになりました。

静かに彼らを見守りたいのなら通常上映を堪能するのも良いですし、彼らを応援したいのなら応援上映を選ぶのも良いですし、全く新しい映画鑑賞のスタイルが生まれたことで、楽しみ方の選択肢が広がっています。


http://seiyu-journal.com/wp-content/uploads/2017/07/応援上映-1024x683.jpghttp://seiyu-journal.com/wp-content/uploads/2017/07/応援上映-150x150.jpgbluesignエンタメKING OF PRISM,プリティーリズム新しい映画のスタイルが生まれました 最近あちこちで耳にするようになった「応援上映」という言葉。 ただ黙って映画を観るだけではなく、スクリーンを観ながら物語に登場するキャラクター達を応援するという、一風変わったスタイルの楽しみ方が広まっています。 では、この「応援上映」というスタイルはいつ、どのようにして生まれたのか。 応援上映の醍醐味と共に紐解いていきたいと思います。   始まりは制作側の熱い思い 2016年1月、劇場版『KING OF PRISM by PrettyRhythm』という作品が公開されました。 この作品は、アニメ『プリティーリズム・レインボーライブ』のスピンオフ作品として制作されたものです。 『プリティーリズム・レインボーライブ』とは、スケートリンクでショーを披露するプリズムショーに憧れる少女達の成長物語になっています。 シリーズとして3作目である『レインボーライブ』で、初めて男子プリズムショーが描かれたのが大きなきっかけ。 ここで生まれた男子プリズムショーとそのキャラクター達が人気を呼び、制作陣の作品にかける意欲も相まって、彼らを主役とした劇場版が制作されることになりました。   応援上映の内容 劇場版『KING OF PRISM by PrettyRhythm』が公開され、既存のアニメファンはもちろんのこと、その反響の大きさから劇場に足を運ぶ人が増え、アニメーション映画としては異例を誇るロングランになりました。 その中で、キャラクター達が喜び、悲しみ、悩み、夢に向かって突き進んでいく姿を自然と応援する声が上がり始めました。 そして、スクリーンを前にして、観客達が盛り上がる様子がニュースで取り上げられたことで話題となり、「応援上映」という名称が付けられるようになりました。 監督によると、元々応援上映を前提に制作されたとのこと。 そこで、映画館でも「通常上映」と「応援上映」とそれぞれ枠を設けるようになりました。 「応援上映」では、「通常上映」と異なる点がいくつかあります。 まず、ペンライトを持ち込んで利用することができます。 キャラクターごとに決まっているカラーに合わせてペンライトの色を変え、彼らが登場したらそれを振って応援するというもの。 そして、上映中にキャラクター達に声援を送ることができます。 プリズムショーのシーンに限らず、彼らの台詞と被らないタイミングで声を出して応援することができます。 つまり、映画の上映中に、ライブビューイングのような感覚でアニメのイベントやライブと同じように振る舞うことができるのです。   観る度に進化する応援上映の形 昨年1月に公開された作品が前編とすると、今年6月に公開された『KING OF PRISM-PRIDE the HERO-』は後編にあたる内容になります。 実は公開4日目に観にいったのですが、その時の応援上映が既に半ば完成されていました。 まず、本編上映前の提供会社の紹介の時から声が上がります。 「○○会社、ありがとうございます」と。 もちろん本編が始まると、まるでキャラクター達と会話するように声援が送られます。 「頑張って」「大丈夫だよ」「○○君ならできるよ」といった風に。 そうしてファンとして精一杯応援をして、プリズムショーが披露されると、キャラクター達に「ありがとう」と感謝の気持ちを伝えます。 まるで彼らと一緒に夢に向かって歩んでいるような気持ちにさせてくれる「応援上映」という形は、他の映画作品でも取り入れられるようになりました。 静かに彼らを見守りたいのなら通常上映を堪能するのも良いですし、彼らを応援したいのなら応援上映を選ぶのも良いですし、全く新しい映画鑑賞のスタイルが生まれたことで、楽しみ方の選択肢が広がっています。世界で100人くらいが興味を持っていそうな声優情報