今と昔、実はそんなに変わってない?声優のイベント事情
最近、声優さんがメディアへ出演することが多くなり、賛否両論あるようですね。「声の仕事をしているのにテレビや雑誌などで顔出しをするのか」、「アイドルのようになっているのか」など困惑する声もあるようです。しかし、調べてみると、声優さんがメディアに出始めたのは特に最近のことではないようです。
意外とメディアに出てた大御所声優さん
例えば、昔放映されていたアニメなどでは、夏休みの特別イベントや番組などで、「○○の声をしている人がゲスト」というような特集があったようです。私の知っている限りでは、ルパン三世やドラえもんなどの声優さんがテレビやイベント会場に集まってトークショーをするという企画もありました。その時代には「声優」という職業も確立しておらず、声優をやりながら舞台役者をしている人や、俳優としてテレビドラマに出演しているという人がほとんどだったようです。
そのため、50代以上の人の中には大御所声優さんの顔を見れば何の声をしているかわかる、と言う人も少なくありません。
アニメ全盛期から声優という職業が作られた
テレビが家庭に当たり前に置かれるようになり、アニメーション作品がたくさん作られ始めたころには、声優と言う職業が認知され始めていました。それでも、劇団などと掛け持ちしている人は多かったようです。
アニメが普及し始めると、それまで「子供向け」だったアニメと言う存在が、大人にも向けて作られるようになり始めるのです。すると、作品やキャラクターだけでなくその声を当てている声優さんにも興味がわき、声優さんのファンクラブなどが発足されるようになります。
声優さんのイベントはかなり前からあった
声優さんが注目され始めると、アニメを作っている側も需要を見つけて声優さんを起用したイベントなどを開催するようになります。「生であのキャラクターの声が聴ける!」と多くの人が集まり、第二回、三回、または別作品でも…と派生していきます。そのあたりから、「声優は声だけを聴くもの」と考える人も増え始めたように思えます。
90年代に入ると、アニメキャラクターがイメージソングを歌ったりするいわゆる「キャラソン」がリリースされるようになり、さらにメディア化が広まり、声優さんがコンサートを開くという事も増えました。「センチメンタルグラフィティ」というゲーム作品では、ゲーム自体が販売される前に、声優さんのイベント・コンサート、メディア出演を行うほどでした。
そして現代へ
2000年に入れば、アニメーションは当たり前にテレビで流れているものという認識になりましたし、大人がアニメを見ていると言ってもあまりおかしく見られる時代ではなくなりました。同時に、若手の声優さんを中心に、メディアで取り上げられることが増えてきたリ、テレビ番組にゲストとして出演することもあります。
「声優のアイドル化」とは言いますが、今までは裏方のような扱いを受けていた声優さんがメディアに取り上げられ、一人の芸能人として見つめられていると思えば、それも良いことではないかと思えてきませんか?
それは声優さんという職業がもっともっと見直されて、良い作品を後世に残していくためのルートの一つなのかもしれませんね。
http://seiyu-journal.com/archives/834声優のメディア露出は嬉しいこと?http://seiyu-journal.com/wp-content/uploads/2017/05/教師③.jpghttp://seiyu-journal.com/wp-content/uploads/2017/05/教師③-150x150.jpgアニメエンタメアニメ,イベント,コンサート,メディア出演,声優最近、声優さんがメディアへ出演することが多くなり、賛否両論あるようですね。「声の仕事をしているのにテレビや雑誌などで顔出しをするのか」、「アイドルのようになっているのか」など困惑する声もあるようです。しかし、調べてみると、声優さんがメディアに出始めたのは特に最近のことではないようです。 意外とメディアに出てた大御所声優さん 例えば、昔放映されていたアニメなどでは、夏休みの特別イベントや番組などで、「○○の声をしている人がゲスト」というような特集があったようです。私の知っている限りでは、ルパン三世やドラえもんなどの声優さんがテレビやイベント会場に集まってトークショーをするという企画もありました。その時代には「声優」という職業も確立しておらず、声優をやりながら舞台役者をしている人や、俳優としてテレビドラマに出演しているという人がほとんどだったようです。 そのため、50代以上の人の中には大御所声優さんの顔を見れば何の声をしているかわかる、と言う人も少なくありません。 アニメ全盛期から声優という職業が作られた テレビが家庭に当たり前に置かれるようになり、アニメーション作品がたくさん作られ始めたころには、声優と言う職業が認知され始めていました。それでも、劇団などと掛け持ちしている人は多かったようです。 アニメが普及し始めると、それまで「子供向け」だったアニメと言う存在が、大人にも向けて作られるようになり始めるのです。すると、作品やキャラクターだけでなくその声を当てている声優さんにも興味がわき、声優さんのファンクラブなどが発足されるようになります。 声優さんのイベントはかなり前からあった 声優さんが注目され始めると、アニメを作っている側も需要を見つけて声優さんを起用したイベントなどを開催するようになります。「生であのキャラクターの声が聴ける!」と多くの人が集まり、第二回、三回、または別作品でも…と派生していきます。そのあたりから、「声優は声だけを聴くもの」と考える人も増え始めたように思えます。 90年代に入ると、アニメキャラクターがイメージソングを歌ったりするいわゆる「キャラソン」がリリースされるようになり、さらにメディア化が広まり、声優さんがコンサートを開くという事も増えました。「センチメンタルグラフィティ」というゲーム作品では、ゲーム自体が販売される前に、声優さんのイベント・コンサート、メディア出演を行うほどでした。 そして現代へ 2000年に入れば、アニメーションは当たり前にテレビで流れているものという認識になりましたし、大人がアニメを見ていると言ってもあまりおかしく見られる時代ではなくなりました。同時に、若手の声優さんを中心に、メディアで取り上げられることが増えてきたリ、テレビ番組にゲストとして出演することもあります。 「声優のアイドル化」とは言いますが、今までは裏方のような扱いを受けていた声優さんがメディアに取り上げられ、一人の芸能人として見つめられていると思えば、それも良いことではないかと思えてきませんか? それは声優さんという職業がもっともっと見直されて、良い作品を後世に残していくためのルートの一つなのかもしれませんね。松岡 k9999.kof2@gmail.comContributor声優ジャーナル(β版)